【飲食店の集客方法】繁盛店の集客方法の本質とは>飲食業界について>飲食業界のNEWS(ワタミ)
Tweet2014年の消費税8%に伴い値上げした居酒屋メニューを今度は一転して値下げした。
ワタミの清水社長は3月19日の都内で開催した「商品戦略発表会」で同社が展開する和民、わたみん家などの居酒屋メニューを4月から値下げすると発表した
清水社長は「料理やサービスのレベルが低く昨年の4月以降の値上げで顧客に価値を感じてもらえなかった」と今期の業績不振要因を分析した。その反省を踏まえて「10年ぶりの大幅値下げで顧客満足度の向上を図りたい」と商品戦略転換の理由を説明したが、これに対して会場からは「ワタミは値段の上げ下げしか能がないのか?」とのつぶやきも聞こえたが、ワタミの不振は深刻さを増すばかりだ。
ワタミが2015年5月12日に「和民」など約85店を2016年3月期に閉めることを明らかにした。
15年3月期にも約100店を閉じており国内全体の約3割の計185店を閉める事になりました。その大きな原因は消費税が8%に増税になったことで客離れが続いたこととされている
15年3月期の純損失が従来予想の70億から126億円に拡大するとの見通しも発表した。純損失は2年連続だが赤字幅は14年3月期の49億円から2倍に膨らむ。
メニュー単価を上げて付加価値を提供するという商品戦略のもとこの10年間は値上げを続けてきたが、特に14年度は一気に15%も平均単価を値上げしたのがワタミの誤算だったようだ。
清水社長は「私たちが創業した時の思いは居酒屋での飲食を楽しんでもらおう。そのためには少しでも安く、すこしでもおいしくを目指してきた。その後は付加価値の高い居酒屋も目指して努力した。ところが、それが居酒屋に安さだけを求める顧客とのギャップになった」と釈明する。
そこで今回、約10年ぶりに価格を全体的に引き下げ「創業時の原点に立ち戻る」と清水社長は言うわけだが、株式市場関係者の大半は「値段を下げれば客が集まるとの認識は時代錯誤も甚だしい。ワタミは居酒屋に対する消費者のニーズをちゃんと把握しているのか」と、今回の値下げ戦略に首をかしげる。